パワーポイント、 フォントサイズに悩む人
- パワポプロ
- 2018年4月23日
- 読了時間: 5分
パワーポイントの最適なフォントサイズは、その資料の使用シーンを考慮する必要があります。特に、プレゼン資料としてプロジェクタで投影したりモニタに映したりする場合は、遠くからでも見えるように大きめにサイズを設定する必要があります。また、スクリーンの大きさが巨大なのか、普通なのかなど、資料を使う環境というのは人によって様々です。1対1で面と向かって資料説明する場合もあります。その環境ごとに適切なフォントサイズは変わってきます。
なので、「適切なフォントサイズはこのサイズです」と断言することは不可能です。
ある程度汎用的に使えるようなフォントサイズをご説明していきたいと思います。

フォントサイズを考えるときの注意点
文字の大きさは、スライドサイズに対して相対的!フォントサイズを考えるときは、スライドのサイズを同時に考慮する必要があります。そしてフォントサイズは、スライドのサイズを変えると大きさが変わって見えます! よく「パワーポイントでおすすめのフォントサイズはxxポイント」というような提案を見かけますが、スライドの大きさを考慮しないで鵜呑みにすると、提案者の意図通りにはなりませんので注意が必要です。
バージョンによるスライドサイズの違い
PowerPoint 2010/2013の「画面に合わせる(16:9)」と、PowerPoint 2013から登場した「ワイド画面」のスライドのサイズは同じではありません。したがって、同じフォントサイズを指定しても、2者の間で文字の大きさは異なって見えます。
文字サイズの視認性は、自分の目でみて確かめるのが安全
プレゼンテーションの環境が人によってさまざまである以上、文字が見えやすいかどうかという判断は、結局自分で見て確かめるのが最も安全。しかし、事前のリハーサルが行えない場合や、同じ資料を複数の環境で使用するケースもありますので、「初めから小さな文字の使用を避けておく」ことも重要になってきます。逆に、単に印刷して配布したり、デスクトップで閲覧したりする用途でしか使わない場合は、ある程度小さな文字でも問題なく読むことができます。
プレゼンテーションでは、小さな文字の使用を避けましょう。
文字を大きくするということは、一枚のスライドに入る情報量は減ることになります。このあたりのジレンマをどのように解決するかは、また別の記事で書いていきたいと思います。
一般的にメールを書く時の文字サイズは10~11pt程度ですので、タイトル文字はそれと比較するとかなり大きな文字サイズになります。
広い講義室や会議室の場合
ある程度遠くからプレゼンテーションを閲覧できるように、フォントサイズを大きめに設定しておきましょう。 スライドのサイズ最小フォントサイズ画面に合わせる(4:3)20pt以上Defaultワイド画面20pt以上Recommended幅: 50.8cm 高さ: 28.57cm30pt以上
大きめのフォントサイズの場合は、書く内容を厳選し、文字の占める割合を少なくする工夫が必要になってきます。不要な要素を極力省くことで、文字が大きくてもすっきりとしたスライドになるよう工夫を施す必要があります。
会社の会議室のような、一般的なビジネスシーンの場合
大人数の前でプレゼンを行う機会というのはそこまで頻繁にはありません。どちらかというと、数人~数十人程度が収まる会議室で資料を共有するシーンのほうが多いと思いますが、この場合はある程度近距離からスライドをみることができますので、少し小さめでも大丈夫です。
ビジネスで使う場合の資料は、残念ながら文字をたくさん書かざるをえない場合もあります。フォントサイズが大きいと文章量に比例して画面の圧迫感が増します(しかもダサくなります)ので、少し小さめにすることで、大切な余白を十分確保できるようにします。
ある程度まとまった文章を書く必要がある場合
本文フォントのサイズを小さめにしてでも、大切な余白を確保できるようにします。 本文サイズは必ずしも最小サイズにする必要はありません! 余白がきちんと確保できるなら、大きめのフォントを使うようにしましょう。
資料の場合
単にデスクトップで閲覧したり、印刷して配ったりするだけの場合は、もっと小さくしても問題ありません。画面に合わせる(4:3)14pt以上Defaultワイド画面14pt以上Recommended幅: 50.8cm 高さ: 28.57cm20pt以上 このケースの場合の本文に大きいフォントを使うと、逆に大きすぎて読みにくいといった事態さえ発生します。
PowerPointで使用するフォントサイズは、3種類を基本にする
本文のフォントサイズが決まったら、ほかの要素に必要なフォントサイズを決めていきましょう。基本となるのは、次の3つのフォントサイズです。
タイトル
見出し
本文
フォントサイズを統一する
3種類のフォントサイズを決めたら、基本的にはそれら3つの中のどれかを使用するようにします。もちろんところどころ例外はあっていいのですが(例えば強調など)、意味もなく異なるサイズを使用するのはやめましょう。フォントサイズを統一することで、すべてのスライド全体での一貫性を保ちます。3種類のフォントサイズを決めたら、基本的にはそれら以外のサイズは使わないようにします。
おわりに
パワーポイントの資料を作る際は、使用シーンを考慮することがとても大切になってきます。上で述べたフォントサイズについてもそうですが、これまでに出てきた色の選び方だったりフォントの選び方だったり、あるいは余白の取り方に至るまで、使うシチュエーションに対して最適化するのが理想的です。したがって、スライドを作り始める前に「このスライドはどういったシチュエーションで使われるのか」を少しでも考えておくことをおすすめします。リハーサルをやってみたら、文字が小さすぎて後ろからだと見えない……なんてことになったら、全スライドを作り直さなければならなくなってしまいます!



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