パワポ・・・。 背景デザインにこだわってみたら!
- パワポプロ
- 2018年5月11日
- 読了時間: 4分
一見、パワフルに作ってあるパワポの資料。プレゼンを聴いていても話についていけない経験は誰しもあるはず。資料の目次が問題?スライドのタイトルがヘタ?聞く人の集中力の問題?もしや、その原因は、資料の展開方法のまずさにあるかもしれません。今回は見過ごされがちな、プレゼン資料のストーリー展開(をフォローするデザイン)に関するお話です。
1.よくありがちなプレゼン資料
表紙と最終ページを除いてすべて1種類の背景(「上部のタイトルと、その下方にラインを挟んでコンテンツ領域、フッタ」という構成の最も一般的なスライドマスター)を使い、その上スライドに配置されている要素もさほど絵変わりしないものばかりだとしたら・・・。
内容を把握するには読み込まないとならない、とっつきにくい資料となってしまいがちです。
こういう場合は、レイアウト(主には背景)の工夫でスライドの意味を伝わりやすくしたり、トピックの切り替わりを強調してコンテンツのストーリー展開にメリハリをつけたりすれば見違えるはず。
2.資料の構成
資料に手を加える前に、まずはコンテンツの構造をおさえておきましょう。この構造をスライドのデザインを駆使して、それとなくターゲットに伝えるということを考えてみましょう。例えば、 表紙をめくったら、「はじめに(導入部)」と「利用シーン」を配置してターゲットの関心を引きつけます。続いて「サービス概要」「サービス詳細×2」へとブレークダウンし、それぞれ具体例を3つ挙げるとか。
そして後半。引き続き、仮の内容ですが「ご利用の流れ」で具体的にどんなフローでサービスを利用できるのかを案内し、気になる「料金」を提示します。そして予め想定される疑問については「よくある質問」で「ご留意事項」、最後に「お問い合わせ」へと誘導する・・・。勝手な例ですが。
3.一般的な修正ポイント
冗長なタイトルは、無くしてすっきり見せる
スライド上部の「タイトル」は、コンテンツの概要を伝える上でとてもポピュラーな要素です。なので定位置を確保しておけば何かと重宝すること間違い無いのですが、このタイトル、常に必要かといえば決してそうでもないのです。なまじ場所があるゆえに無理矢理埋めなければならないこともよくあることです。 思い切って削除してしまう勇気も必要。冗長な情報はあくまで資料の作者側の都合に過ぎず、掲載したところでターゲットの特になることは何一つありません。冗長は自身の無さと断言できます。必要に応じて「ブランクの背景(レイアウト)」を利用し、タイトルエリアの有無を切り替えられるようにしておきましょう。
予告スライドで、トピックを切り替える
プレゼン資料のトピックの切り替わりは、プレゼン作者が思っているほど相手に伝わらないことが多いものです。特に似通ったスライドが続くような場合はなおさらです。それを解消する方法が「予告スライド」です。これから始まるトピックをあえて宣言することで、話題の切り替わりを強調します。これでずいぶんプレゼン資料のトピックが追いやすくなるはず! この予告スライドですが、プレゼン資料のストーリーを明確にすることができる一方で、多用し過ぎると今度は流れがブツブツと途切れてしまいます。そんなときはひとつのスライドで2トピック分まとめて予告するのもテクニック。世の中何事もやり過ぎは禁物です。。
スライドの役割を、背景色でほんのり表す
時にはわずかなニュアンスの違いをスライドに込めたいときもあるでしょう。わずかな違いはわずかな色の差、つまり薄い・淡い色を背景に利用して使い分けることで、その違いを暗に表現できます。
背景色に微妙な差をもたせています。ほんの少しの違いが、スライドの伝わりやすさに貢献していることを感じ取っていただけるのではないでしょうか。
ビフォアー&アフターの説明での背景色の使分け例として、ネガティブなビフォーにはグレー(無彩色)を、ポジティブなアフターにはブルーを使ったりします。
色の落差でインパクトを!
先のわずかな差に対して今度は大胆な差を出すパタンです。今度は背景の色の差を大きくすることで、ターゲットの注意をスライドに引きつけることができます。この手法は、例えばプレゼン資料の導入部などでターゲットの関心をフックするのに役立ちます。 スライドの背景色を大胆に変えるだけでダイナミックに生まれ変わります。たかが色だからといって侮ってはいけません。色はときとして文字以上に雄弁に語ります。
さいごに
プレゼン資料は各ページの内容や書き方に目が行きがちですが、実際は複数のスライドからなる集合体と思っていた方が全体像を把握できます。各スライドの中身も同様に、流れとして全体を伝わりやすくつなげることも、プレゼン資料のクオリティUPには重要です。そしてメリハリの利いたインパクトづくり、ぜひ実践してみてください。




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